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よくわかる北朝鮮旅行2016年5月 by 神谷奏六

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よくある質問:北朝鮮旅行中は常にガイドに監視されているの?

北朝鮮旅行中、外出中は基本的に常にガイドが同行します。




ガイドの説明では「(旅行者の側に)何かあったらまずいので」ということでした。

ガイドの説明のニュアンスとしては、「旅行者が国に取ってまずい行動を取らないようにするため」というより「旅行者自身が旅のトラブルに巻き込まれないように、親切でなるべく同行します」というニュアンスです。

ガイドは北朝鮮国営の大学の観光系の学科か外国語系の学科を卒業しているので、その大学の授業か、あるいは雇っている旅行会社(もちろん国営企業です)で「旅行者の身に何か起こらないよう、常に同行すること」と教わっているのかと思われます。

なお、1人旅でも、2人旅でもガイドは常に2人が同行しますので、仮に2人旅で、観光地などを歩いている時に2人がバラバラに行動したとしても、ガイドはそれぞれに1人ずつ着くので、外出中に監視が解けることはありません。

車の中では旅行客が後ろに座り、ガイドの1人が後ろの席に、もう1人は前の助手席に座ります。

北朝鮮旅行では工事現場の撮影が禁止されていたり、金日成・金正日の銅像や肖像画を撮影する時は美しく撮影するよう指示されますが、車の中から写真を撮ろうとする際も旅行者がどんな写真を撮るか見張れるようになっています。


ただし、24時間監視されているわけではなく、北朝鮮旅行中でもガイドの監視がない時間は一応以下のように存在します。

<ガイドの監視がない場所1:ホテル内>

日本人の北朝鮮旅行者はほとんどの場合、平壌市内の高麗ホテルというホテルに泊まることになりますが、このホテル内は旅行中同行しているガイドの監視はありません。

平壌高麗ホテルのようすはコチラ

旅行者に同行するガイドは、同行している旅行者の旅行期間中のみ高麗ホテルの別フロアの別室に泊まります。

高麗ホテル自体は外国人観光客専門のホテルなので、北朝鮮人は建物内には入れるのですが、ガイドがガイド中に泊まる以外は泊まることはできません。

宿泊している部屋に入るとガイドの監視は一切ありません。
(ただしホテルスタッフから監視カメラなどで監視されているかどうかは不明です。)

廊下などでも監視されていることはなく、ホテル内のレストランで朝食や夕食をとったり、ホテル内のバーで飲んでいたり、カフェでコーヒーを飲んでいる間、ゲームコーナーで遊んでいる間、ショップで買い物している間などもガイドの監視はありません。

私たちは夕食は到着した初日以外はホテルの外のレストランで取りましたが、ホテル外のレストランで食べる時は基本的にガイドと同じテーブルで一緒に食事をした(例外は世界遺産の街・開城で宮廷料理を食べたレストランだけはガイドは別室で食べていました)のですが、到着した初日にホテル内のレストランで夕食を食べた時もガイドは同席しませんでした。

毎朝の朝食もホテル内で摂るのですが、この時もガイドは同席しません。

ただし、一歩でもホテルの敷地から外に出る時はガイドの同行が必要です。


<ガイドの監視がない場所2:トイレ>

観光地やホテル外のレストランなどでトイレに行く時などはガイドの監視はありません。

「トイレに行ってきます。」と言ってレストランの席を立った瞬間から、ガイドは席を立たず「どうぞ」か「場所分かりますか」みたいな感じなので、席を離れた瞬間からガイドの監視が離れることになります。

トイレの中などは他のスタッフの監視もないので、もしトイレの中も監視しようと思うと、監視カメラなどを設置するしかないと思います。



<ガイドの監視がない場所3:喫煙所>

トイレと同様に、喫煙所に行く際もなぜかガイドの監視は離れます。

平壌は途上国としては分煙が進んでいる方なので、観光地などは基本的に禁煙で、喫煙所が設定されているのですが喫煙所に行く時は「タバコ吸ってきます」と言うと、トイレの時と同様「どうぞ」か「場所分かりますか」みたいな感じで、その場を離れた瞬間から監視を離れることになります。

なお、私たちに同行したガイド2人はタバコを吸わない人だったのですが、ドライバーのおじさんが喫煙者だったので、ドライバーのおじさんと一緒に喫煙所でタバコを吸うことはありました。

ただ、このドライバーも常に私と一緒にタバコを吸っていたわけではなく、私一人でタバコを吸うことも多かったので、「喫煙所ではドライバーが監視をする」というルールだったとは考えにくいです。

ドライバーは日本語も話せない人ですし。


<ガイドの監視がない場所4:入国から平壌駅到着前と平壌駅出発後から出国まで>

私たちは丹東から陸路で北朝鮮に入国しましたが、電車が中国との国境である鴨緑江にかかる橋を越え、最初の駅で入国審査(というよりほぼ検問ですが)してから、平壌駅到着までの7時間くらいは誰の監視もありません。

最初の入国審査時以外は車内はほとんど観光客しかおらず、1人だけ見かけた北朝鮮人のエリートと思われる女性も入国審査時以外はほとんど自分のスペースのベッドにいてカーテンを閉めていたので監視しているようではなさそうです。

電車内も普通に移動できました。

その後監視をすることになるガイドとは平壌駅のホームで合流し、そこからホテル外での監視がスタートします。

帰りも同様で、ガイドとホームで分かれてからは、帰りの出国審査(写真や動画をチェックされたり勝手に削除されたりするのでこれもほぼ検問です)以外は監視は一切ありません。

帰りの車両は北朝鮮人らしき人は一人も見当たらず、私が見た限りでは私たち以外は全員中国人観光客でした。


北朝鮮では北朝鮮について書かれた本は持ち込み禁止で、持ち込もうとしても基本的に入国審査の時に没収されるのですが、私は電子書籍でスマホにダウンロードしておいて持ち込むことできたので、電車の中やホテルでこれらを読んでいました。

持ち込み禁止の本が持ち込めるかを実験してみた結果はコチラ


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