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よくわかる北朝鮮旅行2016年5月 by 神谷奏六

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北朝鮮の観光スポット 〜金日成の生家・万景台へ行く(1)万景台革命事績館で金日成の家系の紹介を聞く〜

北朝鮮人でも外国人観光客でも、平壌に訪問する際は基本的に行くことになっており、北朝鮮旅行のコースにもほぼ確実に入るのが、金日成の生家がある万景台(マンギョンデ)です。




金日成は1912年の4月15日にこの万景台の家で生まれています。

この4月15日は北朝鮮では祝日になっており、

「平壌市民は毎年4月か5月のうちに1回はこの万景台を訪問するように。」

という習わし(?)になっています。


今回、私たちが北朝鮮旅行に訪問したのは5月でしたので、まあ、すごい人でした。

北朝鮮人の観光客はもちろん、外国人観光客(おもに中国人)、平壌市民と思われる大人の団体、平壌の小学校の遠足と思われる子供の団体でかなり溢れていました。


万景台には遊園地が併設されており、その遊園地の入口近くにある駐車場に車を止めると、そこから中国人観光客や子供の団体と一緒に、徒歩で移動します。


万景台には、金日成の偉業を紹介する建物「万景台革命事績館」があります。

まずは、この「万景台革命事績館」の前にある巨大な広場に整列、頭を下げて冥福をお祈りします。



その後、平壌市民は建物の向かって右側から、私たち外国人観光客は建物向かって左側から建物に入り、金日成の偉業について、現地ガイドの説明を受けます。

万景台革命事績館のガイドには日本語ができるガイドがいて、全ての行程を日本語で説明しながら案内してくれます。




解説は金日成の曾祖父(ひいおじいちゃん)の金膺禹(キム・ウンウ)の解説から始まります。

万景台革命事績館のガイドの説明によると、金膺禹(キム・ウンウ)は1886年に北朝鮮に侵入したアメリカの武装商船を焼き討ちにした事件を指導していたとのことです。

どうも、ジェネラル・シャーマン号事件という事件を指揮したということになっているそうですが、いち貧しい小作農であった金膺禹(キム・ウンウ)がなぜ突然そんなことができたのかは謎です。

ジェネラル・シャーマン号事件(wikipedia)



その後、金日成の父方の祖父、金亨稷(キム・ヒョンジク)が生まれます。

同現地ガイドの説明によると、この人は息子である金日成の父と、孫である金日成を熱心に愛国家に育てあげ、日本帝国主義が金日成を戦地に送ろうとした際に、日本軍に対して激しく怒り、抵抗したとされています。

これは後で調べたところ、どうもいずれも事実関係ははっきりしていないようです。

また、その後、1936年に日本軍の拷問で亡くなったことにされていましたが、これも通説(1955年まで生きたという説が有力です)とは大きくかけ離れています。

これもあとで調べたところ、金日成の母方の祖父は康敦煜(カン・ドンウク)という人らしいのですが、この人はキリスト教の牧師であり、キリスト教を弾圧していた北朝鮮では存在しなかったことになっているのかもしれません。
(金日成がキリスト教徒だったことも、北朝鮮では当然伏せられています。)



そして、金日成の父、金亨稷(キム・ヒョンジク)が生まれます。

この人も代々続く小作農だったのですが、現地ガイドいわく、この金亨稷(キム・ヒョンジク)あたりから、バリバリの抗日運動家になっていったそうです。

もちろん、これも事実関係は不明です。


さらに現地ガイドの説明いわく、1919年の三・一独立運動を指揮し、1926年に日本軍の拷問により死亡したとのことですが、三・一独立運動の首謀者に金亨稷(キム・ヒョンジク)がいたとする歴史認識を持つ国は世界で北朝鮮のみとなっています。


金亨稷(キム・ヒョンジク)も熱心なキリスト教徒であったとする説が(北朝鮮を除く世界では)有力説で、同じキリスト教徒である康盤石(カン・パンソク)と結婚、1912年にようやく金日成が生まれます。


立て続けにこの説明を受けてもとても頭に入りませんが、限られた行程の中で、いかに先祖代々(すくなくともひいおじいちゃんから)、革命家としてイケてたかを説明しなければならないガイドも大変です。

かなり早口の日本語で一生懸命解説していました。

まだ万景台訪問の序盤ですが、この後ようやく生まれた金日成の偉業の解説に入って行きます。

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