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よくわかる北朝鮮旅行2016年5月 by 神谷奏六

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北朝鮮のスポーツ 空前のバレーボールブームと、異常に多い各スポーツ専用施設を見る

北朝鮮旅行の見どころの一つが、北朝鮮政府のかなり気合いの入ったスポーツ振興の取り組みと、現地の人のかなり普通なスポーツの楽しみ具合です。



北朝鮮では建国以来、スポーツの発展にも(北朝鮮なりに)力を入れてきました。

オリンピックも基本的に出続けていて、2000年のシドニーオリンピックでは、ちょうど韓国の大統領が南北融和派の金大中(キムデジュン)だったこともあり、歴史上初めて韓国との統一ユニフォーム・統一代表で開会式を行進しています。

また、過去、北朝鮮が力を入れているウェイトリフティングや、柔道などで金メダリストも出ています。


北朝鮮旅行で見どころの、主なスポーツには以下のものがあります。



1.バレーボール

私たちについた現地ガイドいわく、今、北朝鮮では空前のバレーボールブームだそうです。
(「北朝鮮では」ではなく、身分制度の最上級の裕福な人民のみが住む「平壌では」、だと思いますが・・・。)

たしかに、町中にバレーボールコートがあり、あちこちでバレーボールをしています。

バレーボールをしているのは比較的若い、10代、20代が多いようです。

男性が多いですが、女性もいました。

表情はかなり明るかったです。
普通に楽しんでいました。


現地ガイドいわく、北朝鮮の国営企業は昼休みが2時間あるそうです。

この2時間で、食事をして、バレーボールをするそうです。




2.サッカー

北朝鮮は長いこと、サッカー人気です。

ワールドカップ予選にも男女ともに出続けていて、北朝鮮現地ガイドいわく、「プレーするスポーツの一番人気はバレーボールで、観戦の一番人気は男女ともにサッカー」だそうです。

朝鮮戦争直後に、金日成は国の文化振興のためにスポーツ施設を積極的に作る、と発言しています。

この際に、早速、サッカー専用スタジアムを建設しています。

日本では2002年の日韓ワールドカップの前に、サッカー専用スタジアムが少ないというのが選考・開催の課題になりましたが、それと比べるとかなりの早さです。

また、金正日が次の後継者の地位を固め始めた1970年代に、「先代の政治を受け継ぐ」というメッセージを発信するために、国中の施設の施設名に「金日成」とつけまくります。

その際、スポーツ施設では最初に、北朝鮮最大のサッカースタジアムを「金日成スタジアム」と命名しました。



この金日成スタジアムはワールドカップアジア予選でも使われています。

かつて、2011年に日本と北朝鮮がワールドカップアジア予選で同じリーグになった際に、ホームアンドアウェー方式だったことから、日本だけでなく、北朝鮮でも日朝戦が行われています。

この試合が開催されたスタジアムが金日成スタジアムです。

この試合の際は、日本から150人のサポーターが北朝鮮に行きました。
年間で150人しか日本人観光客が来ない国ですので、もちろん2000年以降の1回に日本人が来た最多記録です。

現在、金日成スタジアムは改装中です。

お金がなくて閉鎖しているのを「改装中」と言っているのかな、とも思いましたが、近くに言ってみて見ると本当に工事をしていたので、おそらく更にお金を突っ込んでサッカー強化を狙っているのかもしれません。


ちなみに、日本では「野球か?サッカーか?」と野球とサッカーが人気を二分しているイメージがありますが、北朝鮮では野球はほとんど行われないそうです。

野球はアメリカの象徴で、かつ、(最近はアメリカも強くなりましたが)サッカーならアメリカに勝てるのでは?と考えていたのかもしれません。




3.川釣り

現地ガイドいわく、北朝鮮人の(というより、これも「平壌市民の」かもしれませんが)老後の趣味、1位は川釣りです。

日本人だとゴルフか、もう少し年配になるとゲートボールかグラウンドゴルフだと思いますが、北朝鮮ではいずれもあまり普及していないそうです。


代わりに人気なのが、釣り、特に海のない平壌市民は川釣りだそうです。

フナ、コイが釣れるとのことで、平壌市内を流れる2つのメインの川である大同江(テドンガン)や普通江(プトンガン)の川辺には、釣りをしているおじいちゃんで溢れています。

北朝鮮の人気食材であるボラも釣れるので、釣って、家に持って帰って食べている人もいるそうです。



4.スポーツ通りの専用施設群

北朝鮮には「スポーツ通り」という大通りがあります。

ここには、各種スポーツ施設が並んでいるのですが、すごいのは、各スポーツの専門施設が大量に建っていることです。


競泳専用プール。これはわかる。


バドミントン専用スタジアム。バドミントン専用って、かなり恵まれてる気がします。


サッカー専用施設。

金日成スタジアムと比べると小さいですが、経済状況を考えるとかなり恵まれているでしょう。

なお、これくらいの規模のサッカー専用スタジアムは各都市にあります。

この他に、

・テコンドー専用スタジアム(朝鮮半島の伝統武道とはいえ、専用はすごい)

・ハンドボール専用スタジアム(ハンドボールは日本が遅れているからわからないが、専用はすごいんじゃないか)

・バレーボール専用スタジアム(これもすごいな)

・卓球専用スタジアム(これはすごい。日本には確実にないはず。中国やプロリーグがあるドイツでも珍しいのでは。)

・ウエイトリフティング専用スタジアム(もはやよくわからない。)


が、この「スポーツ通り」に揃っています。
気合いが入っているのが伝わりました。




5.バスケットボール

現地ガイドいわく、次のブームになりそうなのがバスケットボールだそうです。

なんと言っても、金正恩は小学生の頃からのバスケットボール好き。

中学・高校と偽名でスイスに留学していた際もバスケットボール三昧。

デニス・ロッドマンを北朝鮮に訪問させた際にも、その映像を北朝鮮中に放送しようとしたそうです。
(結果、その絵がアメリカの象徴に対して金正恩がはしゃぎすぎてるっぽかったのと、ロッドマンが敬愛する第一書記に対して帽子もサングラスも取らなかったので放映されなかったそうですが。)


私たちについた現地ガイドも学生時代はバスケ部だったそうです。

街の中には新しいバスケットコートがあったのですが、まだ使っている人はほとんどいませんでした。



番外編:北朝鮮人が苦手なスポーツ

北朝鮮人は水泳が苦手だそうです。
特に、平壌市民は海がないため、苦手な人が多いそうです。

プールの授業で、泳げない人は先生から

「お前は核の潜水艦だな。ずーっと、沈んでばっかり。わはは・・・」

とジョークを飛ばされるそうです。

・・・。
先生、ただの潜水艦じゃだめなんですか・・・。
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