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よくわかる北朝鮮旅行2016年5月 by 神谷奏六

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北朝鮮旅行がわかるオススメ本「独裁国家に行ってきた (MASAKI 著)」

北朝鮮旅行や、独裁国家旅行の楽しみ方の参考になる本が、この「独裁国家に行ってきた」です。

何がどうよかったかを解説します。



1.北朝鮮の旅行記が読める

世界200カ国以上を旅している著者が、その中の独裁国家15カ国の旅行記をまとめた本で、この中に北朝鮮の旅行記が載っています。

どうも、3泊4日くらいの日程で行ったようですが、その中で行った行程が紹介されています。


著者いわく、一番よかったのは「学校」と言っていたので、おそらく平壌学生少年宮か、万景台学生少年宮だと思います。

これを見て、私たちは行程にこの学生少年宮を追加してもらうようお願いしました。


このように、旅行記を読んで自分も行ってみたい行程をみつけることが出来ると思います。

ただし、この本は2011年か2012年くらいに北朝鮮に行ったようで、情報が古い場合がありますので、これを読んで旅行に行く場合は最新の情報を確認しておいたほうがよいかと思います。


2.「独裁国家あるある」がわかる

この本では北朝鮮の他に、トルクメニスタン、リビア、ジンバブエ、サウジアラビア、ベネズエラ、キューバ、ベラルーシ、シンガポール、ナウル、コンゴ(今は分裂してコンゴ共和国とコンゴ民主共和国)、ブータン、リベリア、シリアの計15カ国の独裁国家の旅行記が紹介されています。

私はこの中では北朝鮮とキューバにしか行ったことがないので、他の独裁国家がどうなっているのかは知りませんでした。

ところが、これを読んでから北朝鮮旅行に行くと、北朝鮮で見る様々な変な光景について「他の独裁国家でもよくある風景なんだ。」という楽しみ方ができます。


普通の独裁国家でも、さすがに独裁者の銅像を建てるのは死後なのですが、北朝鮮とトルクメニスタンは生前に建てていて、この両国の独裁度の強さがわかります。
(しかも、普通独裁者の銅像は2〜3メートルですが、この両国は10メートル超級です。やりすぎです。)

ハイパーインフレで経済が崩壊したジンバブエは自国通貨が信用できないので米ドルを使っていますが、北朝鮮もあれだけ反米の国なのに米ドルを使っています。

ベネズエラやアフリカ諸国に日本人が行くと中国人と間違えられて冷たい目で見られるとか、日本人とわかるとフレンドリーになるそうですが、北朝鮮でも現地の人が外国人を見る目は、かなり物珍しげな視線を掛けられます。

キューバも、ブータンも外国人観光客に対しては「来たいなら入れてやってもいいぜ。」くらいの上から目線なので渡航費が高いのですが、北朝鮮もすぐ隣の韓国や中国と比べると航空券は異常に高いです。

このようにこの本で知識を入れておくと、北朝鮮の各地で「あっ、独裁国家あるあるのやつだ。」みたいに風景を楽しめます。



3.他の独裁国家と北朝鮮の違いがわかる

同じように、この本を読んで北朝鮮旅行に行くと「他の独裁国家でも、ここまではやらない。」とか、「他の独裁国家と違って、北朝鮮は全然よい。」とか、「これは北朝鮮独特すぎる。」とかがわかります。

銅像は死後に建てるのが当たり前なのに北朝鮮は、金日成の銅像は生前に建てています。(ただし、金正日の銅像は死後で、金正恩の銅像はありません。)

リビアは「ようこそ!」感があるそうですが、北朝鮮人はガイド以外からようこそ感を出して来ることはありません。

サウジアラビアやコンゴのように入国後に監獄行きになりそうになることも北朝鮮ではありませんし、ナウルの人よりは北朝鮮の人のほうがまじめに働いています。

一方、シンガポールと比べると国家元首のやっていることはめちゃくちゃですし、車から見える北朝鮮の貧しい街の風景も、同じアジアの独裁国家であるシンガポールの風景とは似ても似つかないものです。


そのように、この本を事前に読んで独裁国家にありがちな光景を頭に入れておくことで、北朝鮮の本当に変なところに気づけるようになります。


ちなみに、北朝鮮旅行の際に、現地のガイドに聞いたら、この著者やこの本の存在は知らないと言っていました。

日本人の北朝鮮旅行を取り扱っているのはこの朝鮮国際旅行社しかないので、なぜ知らないのかを不思議がっていました。
(著者を知らないのは、これがペンネームだからだと思いますが。)



また、北朝鮮では北朝鮮について記載した外国の書籍を北朝鮮国内に持ち込むことは禁止、と事前に説明を受けていたのですが、今回の北朝鮮旅行でこの本を持ち込もうとしたらどうなるのかを実験すべく、バッグにこの本を入れて北朝鮮に行ってみました。

結果、国境沿いの入国審査の際に、軍人にカバーをはずされて怪訝な目でみられ、没収されました。

なので、事前に読んで日本においておくことをお勧めします。



そして、これにより、やっぱり北朝鮮国民は自分たちが情報統制をされていることを本当に知らないのだとわかりました。
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