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よくわかる北朝鮮旅行2016年5月 by 神谷奏六

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平壌の観光スポット 〜プエブロ号の展示を見る〜

朝鮮戦争を学べる博物館である祖国解放戦争勝利祈年館のある公園沿いには、普通江という川が流れていて、ここに船が一艘泊まっています。これが、1968年に北朝鮮が拿捕したアメリカ船プエブロ号で、中は、このプエブロ号事件に関する展示があります。



見どころを解説します。





1.プエブロ号事件の概略がわかる

北朝鮮政府は実際にあった事件の内容をねつ造することはあっても、なかった事件をあったことにすることは、さすがにやりません。
(当たり前ですが。)

プエブロ号事件は、1968年に実際に起こった事件で、北朝鮮の沖合にいた米軍の船を北朝鮮が拿捕。

これをうけて、アメリカ大統領が北朝鮮に詫びを入れて捕虜を返してもらうのか?、それともアメリカが北朝鮮に攻撃を仕掛けるのか?、と注目された事件です。

この1968年というのはベトナム戦争最中。

しかも、この時期はアメリカ兵の疲れとストレスがだいぶ蓄積していて、国民や世界の厭戦ムードが高まりつつあった時期だったことから、アメリカは北朝鮮には攻め込まず、謝罪をし、捕虜を返還してもらいました。



最初にプエブロ号とその乗組員が拿捕された際、北朝鮮側の言い分では「実に17回の領海侵犯があったため、砲撃・拿捕した」そうです。

一方、アメリカ側の言い分としては、「領海侵犯はしていない」と、言い分が食い違っていて、本当のところは明らかではないようです。


また、北朝鮮側の言い分では「捕虜はすんなり領海侵犯の罪を認め、捕虜は皆、北朝鮮側の待遇の良さに感謝の意を述べている」そうです。

一方、アメリカ側の言い分では「捕虜は北朝鮮側の拷問により『領海侵犯した』と証言せざるを得なかった」と言っていて、こちらも本当のところは明らかではありません。


北朝鮮側は、「捕虜は『金日成様に感謝します』と言った」と言っていますが、アメリカ側は「捕虜は『金日成にションベンをかけてやりたいぜ!』と言ったが、北朝鮮側は英語がわからず伝わらなかった」と言っています。


双方でかなり主張が食い違っていて、この事件の真相はあまり明らかではないのですが、とりあえずこのプエブロ号の展示では、北朝鮮側の歴史認識での展示が行われています。


1960年代は、米軍のスパイが北朝鮮で何度も拿捕されているのですが、そのような事件の一つについて(偏った歴史認識である可能性はありますが)知れるスポットです。




2.北朝鮮のアメリカ叩きをトコトン感じられる

金日成政府、金正日政府のアメリカ叩きプロパガンダは、もう徹底していますが、このプエブロ号はその象徴のような施設です。


中に入ると、最初にプエブロ号事件のビデオを見せられます。

このビデオの中のアメリカ叩きがすごいのです。

「アメリカ」とは口が裂けても言いません。
それではやさしすぎるのだそうです。

「厚顔無恥アメリカ帝国主義者は、国連に訴えを出した」
「アメリカ帝国主義者は、英雄的朝鮮人にひざまづいた」
「傲慢無礼の国アメリカ帝国主義者は、米兵の名誉を投げ捨て、各国より非難され、歴史の坂道を転げ落ちたのである・・・・・・」

この表現から、北朝鮮のアメリカ叩きたい感を感じて楽しめます。


この説明のビデオを観た後、捕虜がスパイ行為を自白した記者会見、捕虜が金日成の寛大な対応に感謝している写真(捕虜が手を挙げていて『これは、金日成に感謝している方は?』という質問を受けて挙手しています、とガイドの解説が入ります)のパネル、北朝鮮側の砲撃で戦艦に穴を空けた跡などをみて、外に出ます。



船の外に出ると、正面には高さ2メートルはあろうかという、ジョンソン大統領が謝罪文に調印しているパネルが飾られていました。


なかなかの作りだと思います。

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