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よくわかる北朝鮮旅行2016年5月 by 神谷奏六

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北朝鮮旅行で帯同した2人のガイド

北朝鮮旅行では、平壌到着から帰国まで、宿泊しているホテルの中をのぞいて、ホテル外は全て北朝鮮人のガイドさん2人と帯同します。



北朝鮮旅行を取り扱う旅行社は、世界で1社。
北朝鮮国営の朝鮮国際旅行社ですので、ここの社員の2人のガイドが旅の友となります。



2人のガイドさんのうちの1人、女性の方は金(キム)さんという方です。

キムさんは1983年生まれの32歳、平壌出身で今も平壌市内で両親と一緒に住んでいるそうです。

平壌には3段階ある身分制度(出身成分)の一番上の人しか住めませんので、上流階級のお嬢様です。
餓死している人もいる国で髪の毛はパーマをあて、スーツを着ていたというだけでもだいぶセレブです。

キムさんは平壌観光大学の日本語コースを卒業して、日本語ガイドは10年目だそうです。

北朝鮮では、進学するコースを国に決められることが多いそうですが、キムさんは自分で決めさせてもらえたということでした。

北朝鮮は中国人の観光客が一番多いので、最初は中国語のコースに行くことも考えていたそうですが、「中国語は大声で話すような話し方なのがいやで、日本語にした。」と言っていました。

確かに、北朝鮮の人の話し方は、どちらかと言うと中国人や、日本の大阪人や名古屋のような声を張る感じではなく、日本の北関東や東北の人のようなおとなしい感じの話し方です。

そして、今は日本から北朝鮮に旅行に来る人は年間に150人程度しかいないので、「日本語にしたら仕事がないので後悔している。」と言っていました。





もう一人のガイドは男性の林(リン)さんです。

リンさんは1992年生まれの24歳、リンさんより上は配給で育った主体思想100%の世代、それより下は海外のこともなんとなく知ったり、農民の配給がなくなって市場での商売を体験したりして少し冷めてる市場世代、ということになります。

リンさんはもともとは中国語のコースにいたのですが、中学校の時に国から日本語のコースに変えられ、そのまま日本語を学んでいるそうです。

日本語がすごく上手だったか、中国語がダメだったか、なのかもしれません。

大学は平壌外国語大学。
同大学を出た人の大半は通信社に行くのに、旅行会社のガイドになったそうです。

「外国語大を出てガイドというのは恥ずかしい。」

と言っていました。


中堅どころのキムさんと比べて、リンさんは仕事がさらに少ないそうです。
今回の私たちのガイドは、日本人のガイドの仕事としては半年ぶりの仕事だそうです。

リンさんも平壌在住なので、だいぶエリートなはずなのですが・・・仕事なさすぎです。

今は、仕事がない日(つまり毎日)は会社で中国語を勉強しているそうです。
旅行の行程中、終始やる気もない感じでした。




北朝鮮の身分制度は「出身成分」という制度で、大きく分けて3つ。

平壌に住むことを唯一許される、身分制度の最上級の「核心階層」、日本からの帰国者や朝鮮戦争のときに韓国側にいた要注意の「動揺階層」、キリスト教信者や親日・親米と見られる「敵対階層」の3つです。

金さんと林さんは平壌在住ですので「核心階層」となりますので、2人の話を聞いていると貧しい農民の生活とはだいぶズレがありますので、この2人の考え方が北朝鮮の全ての人の考え方ではないので、その点は注意が必要ですが、平壌市民の考え方が学べる話は多くもらえました。


この二人に、色々聞いた話は以下にまとめています。
拉致問題、慰安婦問題、貧困、軍事・・・北朝鮮ガイドに色々聞いてみた記事はコチラ

北朝鮮の観光スポットの口コミはトリップアドバイザーでも調べられます。
世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」で北朝鮮観光地の口コミを見る
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