- 2024/11/27
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2016年5月の北朝鮮旅行の旅行記ブログby神谷奏六です。北朝鮮旅行の費用、観光スポット、北朝鮮レストランと食事、「北朝鮮旅行は危険?」などの疑問への回答、北朝鮮がわかるオススメ本などまとめています。ページ下(PCで見る場合右)の「【おすすめ】まとめ記事・目次記事」にある記事から読むと、全体がつかみやすいです。
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自ら手を汚さず、金日成に指示して韓国に侵攻させたスターリンは、国連安全保障理事会では北朝鮮をかばうべき立場にあるはずです。以上、引用
ところが、安保理がはじまっても、スターリンは以前からもめていた中国問題(中華民国と中華人民共和国のどちらに代表権を認めるか)を理由に欠席を続けます。
この長期欠席の理由が明らかになったのは、ここ十数年ほどの研究の成果です。
ソ連としては、安保理に出席したら北朝鮮をかばって国連軍の出動に拒否権を発動しないわけにはいきません。
スターリンは拒否権発動を避け、朝鮮戦争にアメリカを引きずり込むために、わざと安保理を欠席し続けたというのです。
アメリカ軍が国連軍として朝鮮戦争に参加すれば、そこで起きるのはアメリカと中国の殺し合いです。
これこそがスターリンの狙いでした。
スターリンから見ると、毛沢東は弟分とはいえ、生意気さが目に余るようになってきた存在でした。
1945年に満州から日本軍を追い払ったのはソ連軍です。
ところが、毛沢東は国共内戦がはじまると真っ先に満州に侵入し、日本が残した大工業地帯を押さえます。
ここで得た武器と物資で蒋介石の国民党軍を圧倒したのです。
そして毛沢東は、満州を占領した既成事実をもとに(筆者注:満州の)支配権を正式に認めさせようと、モスクワに飛んでスターリンに直談判します。
もちろんスターリンは認めるわけにはいきません。
生意気な毛沢東と、敵であるアメリカを殺し合わせることができれば、スターリンにとってこれほど都合のいいことはなかったのです。
敵ながらあっぱれと言いたくなるようなスターリンの悪知恵です。
ところがその上を行ったのが毛沢東でした。以上、引用
スターリンは北朝鮮に子飼いの金日成を据えました。
同じことを満州でもやろうとしたスターリンは、高崗(こうこう)という人物を連れて来て軍閥化させようとします。
毛沢東は、朝鮮戦争ではこの高崗の軍隊にまともな武器も持たせず、人民解放軍の先方として最前線に突っ込ませたのです。
後ろに控える毛沢東の直轄軍は最新兵器で武装し、「督戦軍」として脅しをかけます。
高崗軍は地雷原に自爆突撃を繰り返さざるを得なくなります。
当然、多大な損害が出ますが、毛沢東の目的は敵対する高崗軍の兵士を死なせることですからかえって好都合です。