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よくわかる北朝鮮旅行2016年5月 by 神谷奏六

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北朝鮮旅行のはじまり (2)いよいよ丹東を出発、北朝鮮入国&ドキドキの入国審査

いよいよ、北朝鮮に向けて中国・丹東を出発&北朝鮮入国です。


1.丹東駅から特急に乗って、中国を出国


丹東から平壌に行く、1日1本の10:00丹東駅発の特急に乗るために、朝8:30に丹東駅で、旅行代理店の大連富麗華国際旅行社の方と待ち合わせします。

大連富麗華国際旅行社は、その名のとおり大連に本社があるらしいのですが、本社の人なのか丹東の営業所の方なのかわかりませんが、丹東の駅まで、切符と事前に発行してもらっておいたビザを持って来てくれます。

来た方は日本語のわからない中国人の女性でした。(毛沢東像前にて)


ビザと切符を受け取り、乗り場はあっち、と簡単な指示だけもらって、いざ、丹東駅へ。

入口から厳重な荷物チェックです。



階段を上って2階に上がり、荷物の重量を測定したあとは、出国審査カウンターを抜けて、いざ出発。


ちょっと不安だったのは、この出国審査カウンターでパスポートを一度預けなければならなかったということです。
無事に私のパスポートはかえってくるのか・・・。


私はここで出発待ちの間、タバコを買って行こうと思ったのですが、買おうと思って列に並んでいたら、中国人に大量に割り込まれて、このままでは永遠に買えない・・・と思って、私の前に割り込むおじさんを肘で阻止して・・・なんてやっているうちに、すぐに乗車の時間になりました。


出発40分前くらいにはもう乗車を始めていたと思います。
けっこう、時間にゆとりを持っています。

駅員に連れられて電車に乗り込み、席に荷物を置いたら、今度は一度全員ホームに降りさせられ、そこでパスポートを返してもらって、再度乗車です。



なんだかバタバタしていましたが、ほぼ定刻10:00(厳密には5分くらい遅れたけど・・)に出発です。

丹東駅の入場と、出国審査の流れの詳細はコチラ






2.いよいよ北朝鮮入国。念入りな入国審査

国境の川である鴨緑江を電車が渡っていきます。

鴨緑江断橋を途切れた側から眺めるのはなかなかレアなショットだと思います。



※※※

この川をわたる中朝国境の橋は、中国と北朝鮮の間の輸出入品のうち、実に70%を運んでいるそうです。

中国やその他の国から北朝鮮への援助物資を運んでいる橋で、よく北朝鮮への経済制裁などのニュースの時に、テレビで中国のトラックが大量に走っている映像が流されているこの橋ですが、ここ数年はこの橋の貨物車両の行き来に変化が起こっています。

国際エコノミストで中国問題、朝鮮問題に詳しい長谷川慶太郎氏の著作、朝鮮崩壊 米中のシナリオと日本によると、2014年度はこの橋を渡る鉄道が25%減少、トラックは30%減少しているそうです。

同著によると、原因は中国側の経済崩壊により、北朝鮮へ従来のような豊富な原油・無煙木炭・トウモロコシの援助ができなくなってきていることが原因だそうです。

更に、北朝鮮がミサイル発射を激化しはじめた2015年の2月以降は、中国以外の各国からの経済制裁も激化。

私たちが渡った際も、トラックの往来は1分間に、数台程度。


テレビで見た映像より、だいぶ少ないイメージでした。

※※※


さて、話は戻りまして、電車は北朝鮮側に入国します。

北朝鮮側に入るとすぐに、北朝鮮側での最初の駅である新義州(しんぎしゅう)駅で、特急が停車します。

ここに軍人が乗り込んで来て、2人1組で全員の入国審査に入ります。


入国審査と行っても、申請書類の確認はすぐに終わり、念入りに質疑応答と手荷物検査を行います。

私たちは車両の前方の方に乗っていたので、一番最初のほうでしたが、かなり念入りな検査を受けました。


質疑応答では、記入した氏名、住所、勤務先などの情報を読みながら、英語で

「間違いないか?」

と軍人が何度も念を押してきます。


禁止薬物や武器爆弾などのチェックはもちろんですが、特に念入りにチェックされるのは以下のものです。

GPS機能付きカメラ(北朝鮮には持ち込み禁止です)

→デジカメのメニューを上から全て見ていき、「GPS設定」という項目がないかをチェックしていたようでした。

PC、スマホ(いずれも持ち込みOKですが、写真・動画を確認します)

→北朝鮮のことを紹介した写真・動画、金日成・金正日・金正恩を尊敬していない写真・動画、などは念入りにチェックされます。USBで持ち込んでいないかも、念入りに鞄をあさられます。

外貨(金額を申請する必要があります)

→人民元・ユーロ・USドル・日本円はいずれも普通に流通していますが、財布の中のお札1枚まで申請が必要です。また、韓国ウォンは持ち込み禁止です。私のパスポートホルダーに2016年の2月に行ったタイの通貨(バーツ)が入っていましたが、こちらはお咎めなしでした。

北朝鮮のことを書いた本(持ち込み禁止です)

→北朝鮮や北朝鮮国民の生活が海外からどのように見られているか?北朝鮮の歴史を世界はどのように認識しているか?韓国の人がどんなに豊かか?などがわかるものはNGです。


軍人は、すべてのバッグを隅々まで開けながら、

「他に本の持ち込みはないな?」
「本当にUSBは持ち込んでいないんだな?」

と何度も質問されます。

それに対して、

「はい、持ち込んでいません。」
「はい、持っているものはそれで全てです。」
「はい、それは禁止薬物ではなく、サプリメントです。」

のように延々回答する・・・という謎の入国審査でした。


※※※

ちなみに、手荷物について、2人組の軍人に対して一つ一つ念入りに説明していく必要があるのですが、何度説明しても、それが何なのか、北朝鮮の軍人に理解してもらえなかったものがあります。

それは、私のバッグに入れっぱなしになっていたコンドームです。

脱北者であるパク・ヨンミ氏の著書「生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った(辰美出版株式会社)」に、北朝鮮の避妊について、以下のような記載があります。

↓↓↓以下、同著より↓↓↓

北朝鮮に性教育なんてものはない。結婚前の娘が母親や医者からセックスについて教わることはあるかもしれないが、当時の私はセックスなんて聞いたこともなかった。

(中略)

私は避妊について何も知らなかった。北朝鮮にそんなものはなかった。

↑↑↑以上、同著より↑↑↑

そのコンドームの箱には、中身のもののシルエットが描かれた図解までパッケージに描いてあったのですが、それを指差して説明してもわからないようでした。

北朝鮮のほとんどの人は、コンドームはもちろん避妊という概念を知らないということは本当なのではないかと思いました。

※※※


話を北朝鮮での入国審査に戻します。

結局、日本からの入国者が珍しかったのか(なんといっても年間150人ですから)、お互いの英語が下手すぎたからなのか、私たちだけで1時間、全乗客の合計で2時間審査をし、いよいよ入国を果たしました。

私たちは丹東で電車に乗ったばかりなのでよいですが、この電車に北京から乗って来た人は、ここまで20時間ほどの狭い寝台列車での旅を経て、この入国審査を受けたことになります。

さぞ大変だったことでしょう。

なお、この間、車掌さんはお弁当を食べていました。

このあとは、新義州から平壌までの間、北朝鮮の田舎の農民を眺める約6時間の旅を経て、平壌に突入です。





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